- 作成日:2007-08-11 21:39:22 (中原 雄一) | 更新日:2007-08-11 21:39:22 (中原 雄一)
1. 自転車の種類
自転車通勤を始めるのにさしあたって必要なのは、いうまでもなく「自転車」(笑)。逆に言えば、自転車を持っていれば今からでも始められる生活習慣です。
ですが、私や周囲の経験からいえるのは、自転車は一定水準以上に性能のいいものが望ましい、ということです。ここではそのあたりのことについて考えます。
まず、現在の通勤・通学を自転車に切り替える、というのは結構敷居の高いことです。慣れてしまえばそれが普通になりますが、それまでは自転車通勤・通学が「特別な行動」であることは間違いありません。
そこである程度の気持ちの切り替えが必要なのですが、ときどき近くを乗るような性能の低い自転車では、「今から生活習慣を変えるんだ」という意識が芽生えにくいでしょう。ですから、なんかおもしろくなくて長続きしにくい。
そして、いざ乗ってみると、とてもきゅうくつできつかったりします。ですから、自宅から会社に着くまでの、あるいは会社から自宅につくまでの道のりで「快適さ」「気持ちよさ」「楽しさ」を味わえません。これらの要素は行動を起こすために重要なモチベーションとなるのです。
また、移動範囲が長くなると、故障やそれに伴う事故に対する懸念も大きくなります。整備の行き届かない自転車では不安も大きいでしょう。
このような理由で、私自身は通勤のために、比較的「イイ」自転車を使うことをおすすめします。もし、そのような自転車がない場合は、思い切って買ってみることです。これは気持ちを切り替えるのに非常に役立ちます。
最初は出費が必要になりますが、自転車の価格帯や通勤費用によっては、すぐに元を取れる場合もあります。もちろん、自転車には「整備」が必要ですので、そういったメンテナンス用品に対する出費やプロショップの人に依頼する費用もかかりますが、部品を頻繁に変えたりしない限りは通勤費用を大きく上回ることはないと思います。
ここで、いくつかのタイプの自転車をご紹介しましょう。
1. ロードバイク
なにも自転車について知らない人が見ると、競輪の自転車に見えるようです(笑)。でも、ロードバイクは一般道路を走るものですから、競輪用のものとは異なり、ブレーキもついていますし、通常変速機もついています(写真:Bianchi ML3 Veloce Mix 2004をアップグレード)。
【長所】
- 軽い
- 信号の少ない場所では速く走れる
- いざというときはたたんで、電車で運ぶことも可能
- ロードレースへの出場もできなくはない
【短所】
- 通常、高め
- タイヤが細めで、歩道などは走りにくい
- ドロップハンドルに抵抗を感じる人は多い
2. クロスバイク
ロードバイクのハンドルをフラットにして、タイヤをもう少し太めにしたような感じです。パーツなどはロードバイクより低グレードなものが使われる場合が多く、価格が比較的抑えられています。町乗りしかしない場合、最強か?
【長所】
- ロードバイク並みの走行性能
- ロードバイクより気楽に乗れる
- 低価格
【短所】
- ロードバイクよりは若干重い
3. マウンテンバイク
今の私には、これらはお気に入りのバイクです。町乗りではロードバイクやクロスバイクのような性能を発揮できませんが、悪路にはすごく強いです。最近のバイクはサスペンションがついていて、地面からの衝撃を吸収してくれるため、性能のいいものはかなり快適です(写真:上段はCannondale Prophet 1000 2005、下段はSCOTT RANSOM 40)。
ただ、これらのように前後にサスペンションが付いていると、町中しか走らない場合は、ちょっと過剰かも。特に、下段の自転車は町で走るためにはちょっと重すぎる感じがしますね。エネルギーは使うけど、快適さに欠けるので、続けるうちにもっと軽い自転車に乗りたい、という欲求が出てくるかもしれません。私の場合は、帰り道などに遠回りして悪路や大きな段差がある公園を走ったりして、これらのバイクの性能を楽しんでいます。これだけの遠回りも、積み重ねれば減量に大きなプラスとなります。
ほとんどが街乗り、ということであれば、リアサスペンションを持たないハードテールタイプのMTBのほうがいいかもしれません。実は私も欲しくてたまらないのですが、置く場所がないのであきらめています。下記はGaryFisherの入門タイプのMTBになります(2003年モデル)
【長所】
- 悪路の走破性が高い
- 都会に多い歩道の走行も苦にならず
- マウンテンバイクレースなんていかが?
【短所】
- 車道を走る場合、転がり抵抗と重量からロードバイク・クロスバイクに及ばず
- 軽いロードバイクのように、たたんで持ち運ぶにはちょっと重すぎる
4. 折りたたみ小径車
実はこれに関しては私は乗ったことがないのですが、都会で乗るのには最強の存在かもしれません。
【長所】
- タイヤの小ささからスタートがラク。信号が多い場所向き?
- 何かあったらすぐに折りたたんで移動できる。タクシーのトランクにも乗りそう。
- デザインがイケているものが多い
【短所】
- ロードバイクやマウンテンバイクのような専門性がないので、ほかの趣味、遊びに転用しにくい部分はある
- タイヤが小さいがゆえに、速度の維持が難しく、極端に長距離乗るような場合にはつらいかも
5. リカンベント・バイク
乗ったことがないのでわかりませんが、空気抵抗などを考えれば非常に合理的な乗り物かもしれません。バイクの上に座る、もしくは若干寝るような姿勢で、脚を前に出してこぐので、空気抵抗の面などで有利でしょう。
【長所】
- 座り方がラクそう。
- ロードバイク並みにスピードが出るそうだ。
- 目立つことうけあい
【短所】
- 慣れないと乗り降りが不安だそうだ
- ストップアンドゴーを繰り返す都会では若干つらいかも
6. BMX
これも町中でよく見かけます。すごく若い人が乗っているケースが多いですね。
もともと、短距離のトラック競技に使われるものですが、 町中や広場での曲乗りなども盛んに行われますね。
【長所】
- 趣味に転用でき、スポーツとして楽しむことができる
【短所】
- 趣味性が非常に高いため、長距離、毎日乗るような乗り方はきついかも
2. その他
自転車のグレードですが、MTBでは5万円以上、ロードバイクは10万円以上が快適に乗れる一つの目安であるとされています。それ以下の金額のバイクは、形こそスポーツ車に似せてあるものの、部品やフレームの安全性が検証されていないため、本来の目的をとげるための能力を持っていない場合が多いとされます。私自身、ホームセンターでMTBだと思って購入したバイクが、実は山を走ってはいけないバイクであるという事実を知り、びっくりした経験があります。実は部品の中なども分解して見たことがあるのですが、それはもう…。
その後、ロードバイクを買ってみて、「やっぱり私にはロードバイクしかない」と思いました。そんなとき友人に誘われ、1台目の本格的MTBであるCannondale Jekyll 500 2003を購入してみたわけですが、全く違う!ホームセンターで購入したMTBとはなにもかも別物でした。何より安心して乗れるし、私にはロードバイクより合っているような印象を受けました。それまで MTBは町乗りではダメ、と考えていたのですが、それは私がホームセンターMTBしか知らなかったためだとわかりました。
ただ、ホームセンターのMTB類型車(MTBルック車/MTBルックス車ともいいます。形はMTBでもMTBではない=悪路を走れないもの。) でも、町中で乗る分には十分な性能は持っていました。私が使っていたのは4万円程度のものでしたが、町中で走る分にはトラブルはなかったですね。仕方ないのかもしれませんが、もう少し安全な部品を使って欲しいとは思いましたけど。
これから自転車を購入しよう! という方はぜひ参考にしてください。
もちろん、このようなスポーツ自転車でなくても、自転車通勤はできないことはありません。しかし、スポーツ車をお持ちでない場合は、できれば上記のようなスポーツタイプの自転車のほうがいいのではないかと思いますね。一定水準以上の額になりますので、一度購入してしまえば、自転車通勤をやめるいいわけが立ちません。また、町乗りしかしないなら、自転車もダメージを受けにくく、きっと長持ちすることでしょう。